そう。




私と由羅は親同士が仲がよく、その影響で私達は幼いころからよく顔を合わせていた。


最初はよく喧嘩していたけどみるみるうちに仲良くなり、切っても切れない仲になったのだ。




………いわゆる、腐れ縁ってやつ。







そして、由羅は私と違い美人でモテる。




そんな由羅に一時は嫌悪感を抱いた時期もあったが、毒舌ながらも決して私を見放したりしない由羅は私の大切な親友となったんだ。





「……それ言われると何も言えなくなるよ……」





だって私、由羅に見放されたらそれこそ楽しい学校生活に終わりを告げなきゃいけなくなると思うから。





「これ以上何も言わなくていーの。さ、お昼ご飯食べるよ」





たまには落ち着いて弁当くらい食べさせてよね、と由羅は薄く笑った。