「庇った?」




「そう。私のコンプレックスをバカにする男子達がいてね、めっちゃくちゃ腹立ったの。嫌だったの。でも言い返す勇気がなくて。

そんな私を風磨くんが庇ってくれたんだ」





それが2年の5月くらい。

そこから私は風磨くんのことが好きになって、いつしかこんな事をするようになっていた。






「へぇ…坂崎 風磨が庇う、ねぇ。なにかしら裏があったんじゃねーの?」





隣にいるこいつはまだ憎まれ口を叩いてくる。


その言動にまた拳がでそうになったけど唇を噛み締めぐっと耐える。





「…あんたは?」



「え?」





「あんたは何で七瀬 未羽のストーカーなんかやってんのよ」






私が喋るとこいつは限りなく腹立たしいことを言ってきそうなので、逆に質問を返してやった。



んでこいつが言ったことに色々と難癖つけてやる。