「未羽ちゃんまじ可愛いよな〜!どストライクなんだけど!!」
「あぁ。なんか守ってあげたいオーラが出てるとゆーか……」
男子も男子ですっとぼけたことを言っている。
……ストライク?
デッドボールだ、デッドボール!!
一人心の中でそんなツッコミを入れていると、風磨くんが少し遠くからこちらに向かって歩いてくるのが見えた。
あ、風磨くんだっ!!
私の瞳に光が灯る。
………が。
それは一瞬にして怒りの赤へと色を変えた。
なぜならそこには風磨くんの隣をがっしりとキープしているある女の姿が見えたからだ。
………いたのだ。
七瀬 未羽が!!!!!

