「わたしゃこの東蔵山ができる前、その戦争の時に出来てしまったおかしな世界へ来てしまったんだよ。」

「お前達には、信じられまい。歳も取らずもう何百年も経つ。人間らしい生活も送れずにな。」

3人の誰かが何か言い出す前にお婆さんは続けた。

「わたしゃあの戦争を覚えている。人を人とも思わず殺し合う、自分達を絶対として。
そんな戦争に罰がくだったんだよ。
この東蔵山がある場所で戦争を起こす者が、一斉に消えたんだ。」

「それからその戦争で、殺し合い等したく無かっただろう者も多い事で、大きな墓のような建物を造ったんだよ。それから次第に建物は埋り山になってしまった。」