『来たか…わしは君が誰なのかももうわからい。
だが、此処から大切だった者を呼び続けていた。聞いて欲しい、わしはもうこっちの住人じゃ無い。旅者の役目も終り、もうすぐこっちの世界から消える。会えて良かった…
わしは酷く疲れた、眠る事にする…』

「そう言うとまた目を閉じ眠り、
聞きたい事が沢山ある私は、おじいちゃんを起こそうとしました。でも、
『お願いだから起こさないでくれ』と、とても悲痛な声で頼まれました。
それから私は、意味は解りませんが、こっちの世界から消えると言うので、心配で毎日見に来て居ましたが、どうも次の日から、ドアノブに石が置いてあるのと、何か匂いがしたのに気付きました。私は、おじいちゃんが出て行く時の目印になると思い、部屋を出る度に元の位置に石を置く事にしました。」

「そして今日来て見ると、佑桜さんと佐田さんが居ました。」