「じゃあ、オレもう行くね」




坂本くんはすっと椅子から立ち上がり、ドアへと進む。




「あ、ありがとう!坂本…くん!」




そう言うと、坂本くんは振り返り…




「オレ、普通に運べたから…ダイエットする必要ないと思うな」




「……えっ!?」




そう言って、言い返す前に坂本くんは去ってしまった。




は、運べた……って…?




「……えっ!!!?」




しばらくあたしは硬直していた。