沖田総司は恋をする

「…きた…おきた…沖田!」

次に目を開いた時、僕は新撰組の仲間達に囲まれていた。

「沖田、しっかりしろ、ちゃんと目、覚めてるのか!?」

二番隊組長の永倉さんが僕の肩をつかむ。

「これから突入なんだ、気を抜くんじゃないぞ!?」

局長の近藤さんも僕に声をかけた。

「…はい」

僕は、元の時代に帰ってきた事を実感しながら、力強く頷いた。

…目の前には、旅籠・池田屋。

これから、激しい戦いが始まる。

僕は気分を引き締めた。











見ていて下さい、奈津美さん。

僕は戦います。

貴女が愛してくれた事を恥じる事のないように。

僕は精一杯戦います。






「行くぞ沖田!」

「はい!!」




近藤さんの号令と共に、僕らは維新志士たちの待ち構える池田屋の内部に、勇敢に突入していった。