戦いは終わった。

極度の緊張からか、膝がガクガクと震え。

「う…」

僕は脱力と同時に、その場に膝をついた。

「沖田さん!!」

奈津美さんとへきるさんが、僕の元に駆け寄ってくる。

「大丈夫ですか、沖田さん!」

「胸から血が…今すぐ病院に…」

二人は僕を気遣うが。

「どうか…どうかお気遣いなく…」

よろめきながらも、僕は立ち上がった。

「それよりもへきるさん」

僕はへきるさんの顔を見た。

…当初は、どちらか片方が死して決着だと思っていたが、僕も吉田も、どちらも生き残った。

が、予定は変わらない。

もう、この時代に残っている理由はない。

「僕と吉田を、元の時代へ戻してください」