「あ、ずりっ。逃げんなまこ!!!」





そういってついてくる南生の方を向く。




「…明日になったら嫌でもわかるよ。」





そうこの作戦は明日決行なのである。




綾香には今日からやれって言われたけどやっぱり心の準備がいる。





「帰ろ。」




そう南生に念を押すと何か感じ取ったのか



「わかったよ。」



と諦めたようにいって横に並ぶ南生。



何かと言いながらやっぱり優しいのである。




当たり前のように手を繋いでくる南生に




「…手繋いでいいなんていってない。」




と意地をはりながらも南生の手を今日はふりきるのはやめた。