――――2-A
目の前には見慣れた教室。
―――ガラッ…
教室に入れば教卓には秋。
ちょうど数学の授業らしい…
秋「律、やっと来たか」
秋がはぁとため息をつく。
余計なお世話だ…
『………寝坊した』
それだけ言って自分の席に歩いていくと、
その途中に見たことのある顔×3。
んげっ…まさかの同じクラスじゃん。
後ろの方の席に座っているのは間違いなくさっき会ったばっかりの翠嵐。
まぁ、同じクラスにしたのは蒼空だろ…
あとで絞めよう。
そのまま通りすぎようとすると、
小さな声で、
「朝、ありがとう」
と聞こえた。
ゆっくり視線を巡らすとその言葉を発したのは茶髪男。
えーと、総長の綾崎かな…