朝陽side



「にーちゃっ、おきてっ!!!」



『…………ん、』




「にーちゃっ、にーちゃっ、」




『分かった、起きるから』






朝、目が覚めるのはいつもこんな感じ。

僕のお腹の上に乗ってはしゃいでる妹を、
抱き上げてベッドから下ろす。



『おはよう、"夕陽"』


夕陽「おはよー!!!」


ニコニコと可愛らしい笑顔で僕に抱っこをねだってくる。



『朝御飯食べようねー』



夕陽「ごはんー!!!」




今年4歳になったばかりの妹、夕陽。

歳が離れてるが、意外と顔のパーツが似ているらしく…………
見たら兄妹と一発で分かるらしい。











朝陽「じゃ、行ってきます」



夕陽「にーちゃっ、いってらっしゃい!」



玄関で母に抱かれながら、ブンブン手を振ってくれる夕陽。


『………ふぅ』









僕の朝は可愛いい妹で始まる。