怜子「まぁ、1度会ってみればいいじゃないの?結婚が決まるわけでもないし」 部屋から逃げようとすると、 後ろからお袋が言った。 『………』 俺は何も答えずに自室に閉じ籠った。 好きなのは律だけだ。 俺なんかとか言ってる場合じゃない。 携帯を取り出して律に電話をかけた。 『………今から会える?』 ━━━うん。 律の家に近くの公園を待ち合わせの場所にした。 今帰ってきたばかりの家を携帯とバイクのカギだけ持って、飛び出した。