須藤組の後始末を八神組の人に任せて、
俺たちが向かったのは八神組の本家。
つまり、律と烈、それから廉さんの家だ。
『………でっか』
須藤組とは比べものにならないほど、
大きく雰囲気のある建物がそびえ立つ。
響「…何回来てもデカイよな…」
奏「あぁ…」
桜花の幹部は慣れてるようだが、
こっちはそうはいかない。
朝陽「…いやー、大きいね」
…………1人だけいたわ、動じない奴。
渉「おーまいがー(゜゜;)」
意味不明な渉と隣で意識を飛ばしかけている夜月を引っ張って、八神の門をくぐった。
烈「…こっちだ」
烈に案内されて着いたのは、
建物の中心部に位置する部屋。
異様な緊張感が漂う。
と言うことは組長の部屋か……
…………ガラッ…
廉さんが何の迷いもなく扉を開ける。
廉「しつれいs「廉、烈ー!!!!!!」
………バタンッ…「ぶへっ…」
扉を開けたとたん飛び出してこようとした人がいたらしいが、
廉さんが瞬時に扉を閉めた。
廉「……親父」
廉さんの殺気が広がる。
………ってか、今の八神組の組長!!!??
准「………すまん、廉。入れ」
一気に熱の冷めた声に廉さんが再び扉を開けて、中に入っていく。
廉さんの後をおそるおそる着いていく。
部屋の奥に座るのがきっと組長。
どことなく廉さんに似た顔の組長さんは、廉さんの後ろにいる俺たちを見ると、少しだけ微笑んだ。
准「八神組組長で廉、律、烈の父親、八神准だ。そんなに緊張しなくていいから座れ」
緊張でひきつりそうになる顔を何とか制御する。
「「「「「『はい』」」」」」
言われた通りに座ると、組長さんと目があった。