闘いが終息気味になったのを見計らって前線を抜けた。
『……あとは頼む』
響「…あぁ、分かった」
スッと俺を囲む四人の輪の外に出た。
ぐるっと見渡すと、翠嵐も苦戦しながら必死に闘っている。
幹部は一人も殺られてないし、大丈夫か。
さらに倉庫を見渡すと2階へ続くであろう階段を見つけた。
幹部室から調べてみるか。
___カン、カン、カン……
金属製の細い階段を上がると目の前に大きな扉が立ちはだかった。
____バキィッ……
躊躇うことなく蹴り破った扉の破片が辺りを舞う。
『……………』
ゆっくりと部屋に入る。
黒を基調とした落ち着いた雰囲気の部屋だ。
あんまり綺麗じゃないけど。
部屋の中を見回しても誰もいない。
一体、どこに行きやがった……
頭に血がのぼっていくのが分かる。
すぐに部屋を出て、隣にある部屋の扉も蹴破った。
『………くそっ、どこに行きやがった!!!』
奴が居なきゃ、翠嵐まで巻き込んで闘っている意味がない。
誰より倒さなきゃいけないのは鈴次なんだよ!
『はぁ…はぁ…』
俺に残された体力もあまりない。
………ヤバイな…

