『………スゲー』 紅の後を追って入った部屋。 広々とした部屋は黒で統一されている。 余計なものなんてないし、 綺麗に整理されている。 紅「……そこ座りな」 そう指されたデカいソファーに座る。 向かいに座った5人…………… 全員揃ってこの距離で見るのは初めてだ。 烈「……よく分かったね、律姉が紅だって」 烈は表情こそ崩していないものの、 どこか嬉しそうだ。 『……律の声を覚えてた』 あのとき翼と呼ばれたときに、 違和感がしたんだ。