暗闇に咲く花






しばらくすると翼から寝息が聞こえた。



『寝ちゃったか……』


そういや少し重い。








あたしはゆっくり翼をベットに寝かせた。















………結局、話出来なかったな。


だからといってこのままじゃ駄目だし。
















考えた末、あたしは翼の側に手紙を残した。























最後に、翼の寝顔を覗く。


もう、翼に会えないかもしれない。











込み上げるものを必死でこらえた。



『………バイバイ、翼』











………大好きだよ。


その言葉は涙とともに零れ落ちた。