暗闇に咲く花

もう、あんな思いしたくないのに……




『はぁ…はぁ…』









ひたすら倒して、倒して、倒して。





怒りに任せて男たちを殴った。









――――バキッ!!「ぐぁっ…」


一発殴っただけで相手は気絶する。














『……っ』



男たちを倒していって、
気付いたら敵は誰も立っていなかった。


――――鈴次以外は。





ふと自分の拳を見ると真っ赤に染まっている。

手加減が出来なくなった証だ。




全身に返り血を浴びていた。