烈「おー、でかい…」


隣で烈が関心したように呟く。














ゆっくりと目を閉じて、耳をすます。



夏らしい風の音。
風で揺らめく葉っぱの音。
セミが鳴く音。


『………!』



…………聞こえた。微かに。






――――人を殴る鈍い音が。














『……もう闇烏がいるな』



だとしたら今の翠嵐には総長と幹部一人がいない状況。






烈「急ごう!!」


烈の声とともに、倉庫のシャッターを蹴破った。













―――――バコッ…ガシャッ…


シャッターが吹っ飛ぶ。


意外に丈夫だな……
かなり力いったわ。