静かになった周りを見渡す。




―――一応、確かめとくか。

一番近くに倒れている男の胸ぐらを掴む。



敵「うっ……」

男の腫れ上がった顔が歪む。

意識があるならちょうどいい。




『……お前ら、闇烏だろ?』

少しだけ殺気を出すと、男は少し目を見開いた。





敵「……あ、あぁ」



男は掠れた声でなんとか答えた。






『組の奴らまで出して来やがって……なめた真似してくれたな?どうせ…【鈴次】だろ?』



敵「……」


男は無言で目線を反らした。





図星か……