『紅……?』



整わない息の中で呟くように言うと、
紅は少し口角を上げた。







紅「……休んどけ」


優しい声で言われて、今度こそ俺は地面に倒れ込んだ。









俺の隣を通りすぎた紅は、


紅「ったく、なめた真似すんじゃねぇ」



あの冷静な姿が想像出来ないほどの、
殺気と口調で敵を倒していく。









敵「くそっ、なんでお前が」


―――バキッ…、「ぐっ…」


敵「くそっ…!」






紅「チッ…」


綺麗な蹴りを決めていく。






敵はどんどん減っていって、



50人ほどの奴らはものの数分で紅に倒された。