あたしは咄嗟に駆け出した。



響「おいっ!!紅っ!!」


後ろから聞こえる響の声も無視して、
ひたすら走った。










どこからか聞こえた。
助けを求めるような声が。


これは勘ではない。



走りながら必死に頭を回転させる。






――やっぱり考えれば考えるほどおかしい。


なんで負けると分かっているのに闇烏はあたしたちとNo.7を闘わせた?

なんでわざわざ倉庫ではなく、公園を場所として選んだ?

なんで情報管理の手を緩めて、翠嵐でも喧嘩があることが分かるようにした?























―――全ての考えが嫌な方へ繋がっていく。