さらに数日後。






秋「んじゃ、これから夏休みだ!!楽しめよ~」




秋の適当な挨拶で1学期が終わった。

終業式も終わり、あとは帰るだけだ。









秋「あー、律。蒼空さん呼んでたぞ」


『えー……』


さっさと帰ろうとしたあたしに秋が言った。
早く帰って寝たいんですけど…
ってか疲れてるんですよ…














ぐだぐだ言いながら理事長室に向かう。


―――ガチャ…

『蒼空ー、何の用?』



蒼空「ノックくらいしろよ…」


えー、だって蒼空だし。
ノックとか必要ないでしょ…


蒼空「……今、俺にノックは必要ないとか思っただろ!!」


『……おー、ご名答』



蒼空「一応、俺先輩だぞ!!」

だからなんだ。としか言えない。




『だから何の用なの?用ないなら帰る』


しれーっと理事長室を出ようとする。






蒼空「だあー!!待て待て!!」