翼side
桜花幹部とも少し打ち解け、屋上は穏やかな空気に包まれていた。
もう少し紅のこと聞きたかったな…
『……ん?』
ふと、肩に重みを感じた。
『え、なんで…』
響「あー、寝ちゃったか…」
響は俺の肩に寄りかかる律の顔を覗く。
奏「えっ…翼は大丈夫なの!?」
『??』
烈「……大丈夫みたいだねー、翼凄いな」
『???』
意味の分からない会話に首を傾げる。
奏「あー、律はな、俺と響と律の家族以外は触れられないんだ…」
伊吹「いや、俺忘れないでー!!」
響「翼なら大丈夫ってことだ。抱っこされて寝るのが好きだから抱っこしてやれ」
伊吹可哀想だな…と思いながら、
律を抱き上げて胡座をかいてる足に乗せる。
『触れられないってどういうこと?』