百瀬君の生態記録。

   



これを1階に運ぶのか...。




これで成績でも上がればいいのに、なんて陳腐な考えはたやめることにした。




「あっ...」



ちょうど1階についたころ、どっちの資料室に運べばいいのか聞くのを忘れた事に気が付いて間抜けな声を上げてしまった。




私の学校の資料室は2つある。




第一資料室と第二資料室、何の面白味のない名前だけど。




んー...まーどっちにも行ってみればいいか...。




―――コンコン
    



第一資料室の扉が開かないので第二資料室に行くことにした。