百瀬君の生態記録。





「いやーこれ、今日使うからさー第二資料室までお願いな!」




はい、きた。




「またですか...」




「また?」




「いや、こっちの話です...」




岩村先生はこの後会議があるらしく、私に短く礼を言って資料を受け渡すと足早に去って行ってしまった。




「はぁ」




資料の重さと、第二資料室までの足取りを考えると無自覚にため息がこぼれる。