「何?」 購買へ行こうと廊下を足早に歩いていると、後ろから肩を叩かれたものだから、誰だろうと振り返ると百瀬君だったのでそう冷たく言い放った。 「嫌そうな顔」 「そりゃ、嫌ですから」 「ははっ」 相変わらずきもいな、こいつ...。 へらり、小首をかしげながら楽しげに笑う目の前のこいつに、毎度のごとくそんなことを思う。 「で、何」 まー何か要件が合ったのだろう、未だに小さく笑い続ける目の前のこいつに嫌気がさしながらもそう聞いてやれば。