「望月さんが可愛くお願いしてくれたら離してあげてもいいよ」 「....は?」 何言ってんだ、こいつ... そんなことを言った百瀬君の声色はやっぱり笑みを孕んでいて、私はただそんな彼の骨ばった腕を睨みつけることしか出来ずにいた。 「まだ?」 固まって動かない私に百瀬君がしびれを切らしたのか、額を肩にこすりつけてくる。 「...くすぐったい」 柔らかい髪の毛が首元をかすり、仕方なくそうこぼすと