の、割りには随分と笑顔ですね。 なんて思ったけれど、面倒なことになるのは目に見えていたのであえて口には出さないで置いた。 「もしもーし、望月さーん」 無視、無視。百瀬君なんか無視して帰ろう。 私は勢いよく残りの教科書をスクールバックに放り込むと、いまだに問いかける男を無視して教室を出る、 はずだった。 「っ」