去り際、そんな百瀬君の声が聞こえたがそんなのは当然無視して走り続けた。 なんなんだ。 本当に訳が分からない。 混乱する私におかまいなしに、瞬きをするたび百瀬君の怖いくらいに整った顔が浮かぶ。 この早い胸の鼓動は走っているせいだ。 「あんな奴にドキドキなんてするもんか...」 そんな私の独白は、最終下校を告げるチャイムによってかき消された。 ―――初めて見た百瀬君の素顔は、変態キス魔やろうでした。