『遥!あ、あたし行かないよ!』


急にドタバタ暴れだしたあたしを遥が笑ってる。

いや、笑ってる場合じゃないんだって!
下ろせよ!笑ってる間に下ろしてよー!


「っち、…うるせーぞ。」


暴れるあたしに怜が低い声で咎める。


そ、そんなぁー…


「あ、着いたよ!」



今にも死にそうなあたしに遥のなんとも楽しそうな声が聞こえる。