な、何でこいつ見てたって分かったの?!てか、見てたってより睨んでたんだけどね!



『み、見てねーし…』


あたしは怜の言葉に一瞬間を置いてすぐさま否定した。



だけど否定した声は弱々しかった、と思う。見てはないにしろ睨んでた訳だし。


『まじで見てねーし…』


「…」


『てか、見たくもねーし…』


「…」


『…見てたんじゃねーし』


「…」


『睨んでただけだし…』



あたしが最後の言葉をはっしたと同時に怜があたしの方を見て口角を少しあげた。



色気を含んだその顔にあぁー、やっぱりこいっつてかっこいいんだなって思った。のもほんの一瞬で薄く形のいい口から


「上等だ…」


って声が聞こえたあと怜にさんざん睨まれ、しまいにはくそガキだの色気がねーだの散々言われた。