時は、あっという間にすぎ、5月。 体育会の練習が始まった。 そして、その日、私は、山口大治という男子に出会ったんだ。 そう、運命の年下の彼と。 ドキッとしたんだ。こんな感じずっ~と前にしか感じてなかったから、懐かしくて、嬉しくて、でも,不安だったんだ。 彼とは、1の5と2の5は、同じブロックで並ぶと隣だった。 だから,その時出会ったんだ。最初は、懐かしさしかなかったんだ。まぁ、それは、出身校が同じだったから、一度は会ったことがあるだろうし、見たこともあっただろうねっ。ただ、それだけだったのにねっ。 でも,何度か姿を見つけてしまうと,だんだん意識の仕方が変わってきたんだ。年下といっても、身長は由美香より、5、6㎝高いし、声も中3に負けないぐらいカッコいいしっ☆ 顔は、由美香から見たら、まぁ並みぐらいかもしんないけど、惚れちゃったんだぁ♪ 最初は、将来付き合うとか、まさか、結婚なんてあり得ない感じだったんだけど、っていうか、体育会が終わるまでの短い恋☆にするつもりだった。 だって、前みたいに、自分の心を相手に知られて、傷ついて終わっていく恋なんてもう…嫌だったから…。 体育会の練習2日目。 この日、由美香と彼大治との関係は由美香もびっくりの急展開になった。 私、由美香は体力がある。こう見えても! だから,クラスの女子の中で、50㍍走で一番だったからブロック対抗の代表選手になったんだぁ♪ それが、彼、大治との関係が変わったきっかけだった。 代表選手が、初めて顔を合わせた。リレーの順番は、学年ごとの男女交互。つまり、同じブロックの大治の次が由美香だった。 偶然だけど、運命じゃないかと思った。由美香はもっと大治の事が知りたくなっていったんだ。