陽との電話を終えて、私は西門くんに電話をした。
『もしもし?』
「あ、西門くん?」
『うん。どうしたの?』
「あの……明後日初詣とか一緒に行かない?」
『初詣?』
「あ、イヤだったらいいんだよ‼︎家族とも行く約束してたりするかもしれないし‼︎」
『いや、家族は仕事だから。……天坂さん。』
「は、はい‼︎」
『どうせ行くなら神社のカウントダウンに行こうよ』
「神社のカウントダウン?」
『年が変わる前から集まってカウントダウンするやつ。どう?』
「行きたい‼︎」
『じゃあ、10時に天坂さんの家に迎えに行くよ。』
「駅で待ち合わせしないの?」
冬休み中、一度だけ家に来たことがあるから大丈夫だろうけど…
『真夜中だし……天坂さんを危険な目に遭わせるのはいやだから。』
「あ、ありがとう……」
さらっとこういうこと言うから……照れる……

