triangle〜御曹司と王子様〜



バーベキューの場所に戻って私たちはご飯を食べ始めた。


「わっちー、お肉ー」


陽がわっちーにお肉をもらいに行く。


「白坂食い過ぎだろー」


わっちーは笑いながら渡す。


2人を見ながら私は笑ってしまった。


「なんで笑ってるの?」


隣に座る西門くんが私の顔を覗き込んで言った。


「あ、いや、何でもないよ‼︎」


「そう?天坂さんも肉欲しい?」


「うん‼︎ありがとう‼︎」


今日も西門くん…かっこいい……


お肉を持って西門くんが戻ってきた。


「はい。肉好き?」


「嫌いでわないよ‼︎西門くんは?」


「俺は好きかな?食べ物はだいたい好きだけど。」


「好き嫌いないんだ?すごいなぁ。自分で作るとき嫌いな物とか入れないもん……」


「天坂さん、料理するの?」


「うん。たまに。作ってあげようか?」


私は、冗談っぽく言ったつもりだったけど、


「食べたい。」


西門くんが真面目な顔をして私に言った。


「え、あ、う、うん‼︎何が食べたい?」


「天坂さんの得意料理でいいよ。」


西門くんが小さく笑う。


かわいい……


ドキドキしてきた……


「うん……任せといて‼︎」