「なぜ車に乗らないんだ?」
滝城涼介は、半笑いで言った。
「わかってるでしょ。」
「連れ去られるから、そして、その後パーティーやらなんやらに連れて行かれる。そう思ってるんだろ?」
「…………」
私は何も言えなかった。
だって……
「図星だな。少女マンガの読みすぎだ。そんな犯罪紛いなことはしない。ただ……」
滝城涼介が私にどんどん近づいてくる。
「た、ただ……??」
顔が私の耳に近づいてきた。
「会いたかっただけだ。」
「なっ!!!!!」
「ふ、ふざけないでよ!!!!!」
「ほんとだ。」
「うそつき。」
私は、片手を出して滝城涼介を私から離そうとした。
しかし、その腕を掴まれた。
「ほんとだ。」
滝城涼介の綺麗な瞳で見つめられる。
私はそれ以上何も言えなかった。

