_____放課後
自分の机で帰る支度をしていた私のところに誰かが近づいてくる音が聞こえた。
陽か。
「待って、あともう少しで終わるから。」
私はそう言った。
でも、返ってきた声は陽のものじゃなかった。
「あ………えっと………」
私はその声に振り向いた。
そこには、西門くんが立っていた。
「に、西門くん!?!?!?」
声が裏返ってしまった。
「誰かと帰る予定ある?」
「え………と……」
私は、遠くにいる陽を見た。
陽は、私に手を振って教室を出て行った。
「ないみたい。」
「みたい?」
「あ、ないない!!今日は、そんな予定ないよ!!」
陽、明日覚えてろ!!!!!