机を運んでいる途中、会いたくない奴に出会ってしまった。
滝城涼介が廊下の向こうから歩いてきたのだ。
この頃、頭首としての仕事がかなりあるからって午後から来てたのに!!!!!!!!
「に、西門。あっちから行こ!!」
「え、こっちの方が近いし、時間的に……」
私は、西門くんの見せてくれた腕時計を見た。
「うわ………じゃあ……」
私は、廊下を見た。
滝城涼介が性格とは裏腹な爽やかな無表情で歩いている。
「いこうか………」
私は、西門くんの後ろに隠れた。
「何してるの?」
「い、いいからこのまま歩いて!!」
私は、西門くんの後ろを少し小さくなって歩いた。

