職員室に入って原口先生がある部屋の扉を開けた。 「西門夏弥くんだ。」 原口先生がいきなりそう言った。 私は、部屋の中に入った。 そこには、本を読む美少年が静かに座っていた。 その美少年は、黒くいい感じにハネた髪に爽やかな整った顔立ちをしていた。 滝城涼介とは大違いのタイプだわ。 「そいつ、うちのクラスの転校生だから。案内よろしく。」 そう言って原口先生は扉をしめた。