______ゴンっ_____
「ウゲッ!!!!!!!」
何かがぶつかった音の後にそんな声が聞こえた。
私は、恐る恐る目を開けた。
そこには、
「はぁ……はぁ………」
「た、き城涼介………」
滝城涼介は、何も言わずに私の目の前にいた男以外の2人を殴った。
そして、私を抱き締めた。
私は、自然と涙が出てきた。
「心配させんなよ………」
「う…………心配なんて……かけた覚え………ないけど!!」
「こんな時まで強気かよ……」
滝城涼介は、私を抱き締める腕に力を込めた。
「好きだ………」
私は、その言葉に耳を疑った。
好き……??滝城涼介が私を??
「な、何の冗談よ!?!?」
「冗談じゃない……」
滝城涼介のいつにない真剣な声に私は何も言うことができなかった。
すると、私の頭に何か冷たい物が落ちてきた。

