「スキーって楽しいけど、2日間はさすがにきつくない!?」
「わかる。なぜ二泊三日??って感じだよね。」
ほんとに、何で二泊三日なんだろ??
「ま、私は学校1のイケメン王子がずっと見てられるからいいけど。」
陽がそう言ってリフトの下をキラキラした目で見た。
そこには、女子に囲まれながらキラキラした笑顔を振りまく王子の滝城涼介がいた。
あんなののどこがいいのよ。
王子様なんてもんじゃないわよあいつは!!!!
俺様で、自分1人じゃ何もできないんだから。
ま、顔がかっこいいのは認めてあげるけど……
「あ、百合、見て……」
陽が滝城涼介を囲んでいる女子を指して言った。
「桑田さん、また羽鳥さん達につき合わされてる。」
桑田さん、2組の女の子でちょっと気が弱いから1年の中でイケてるとか言われて有名な羽鳥さんにいじめられてる子。
「あそこまで下りて一緒に連れて行ってあげない??」
私は、陽にそう言った。
「いいね!!そうしよっか!!」