triangle〜御曹司と王子様〜



「な。証拠は揃ってるだろ?」


滝城涼介が私の肩に手を回して言った。


「私が言った条件は満たしてないけどね。」


「満たしてんだろ?頭首になった。」


「自分で集めた証拠じゃないじゃない。」


「お前、」


私は、次に言われる言葉が怖かった。


うちの会社を潰すとかいわれそうで………


潰されたらどうしよう……家族全員路頭に迷うわ……お兄ちゃんは大学生なのに………


私は、目を閉じた。


すると、突然温かいものが私を包んだ。


「ますます、気に入った!!簡単に手には入らないところが!!!!」


「な!?!?だ、抱きつかないでよ!!!!!」


私は、滝城涼介を押した。


そして、滝城涼介を指差して言った。


「私は、絶対あんたのものになんてなんないんだから!!!!!!!!」


私がそう言うと、滝城涼介が笑った。


「なら、俺は、絶対お前を俺のものにする。」


むかつくーーーーー!!!!!!!