次の日。
学校に行くと、西門くんは普通にあいさつをしてくれた。
「おはよう。天坂さん。」
「おはよう。西門くん。」
西門くん……ほんと優しい……
西門くんは教室に入っていった。
「百合ー‼︎‼︎」
「陽。おはよう。」
「おはようっ‼︎それよりも、大変‼︎‼︎」
陽が雑誌を取り出して私に見せてきた。
「涼介様のことが載ってるのよ‼︎‼︎ほらっ‼︎」
……滝城グループ若き頭首、滝城涼介に美しい婚約者⁉︎その美しい婚約者は、中川グループご令嬢、中川光か⁉︎
「マジっ⁉︎⁉︎」
「分かんないわよっ‼︎‼︎‼︎今、この事でみんな大騒ぎなのよ‼︎‼︎」
「へ、へぇー」
「百合‼︎涼介様に聞いてきなさいよ‼︎‼︎」
「なんで私が……」
「西門くんにきちんと話せたんでしょう?」
「あ、う、うん……」
だからって……どうして……
「なら行って来なよ‼︎‼︎」
「まだ私、滝城涼介が好きなんて決めてないし……」
その時、
「百合‼︎‼︎‼︎」
陽でも西門くんでもない声が私を呼んだ。
その瞬間、私は腕を掴まれて引っ張られた。

