「ふ、不法侵入よ!!!!」
「お前の部屋はどこだ?」
「何で私の部屋……??てか、無視しないでよ!!」
「テレビ、あるだろ。」
「テレビ??私の部屋に??」
「無いのか?」
「無いわよ!!だ、だから帰って!!」
私は、滝城涼介の背中を玄関の方向に押そうとした。
「リビングにはあるだろ。」
が、滝城涼介は押そうとした私の手をすり抜けてリビングの扉の方に向かった。
あ、ヤバい!!!!リビングのテレビ切ってないし、ニュースまだやってんじゃない!!
私は、滝城涼介を全力で止めた。
「た、滝城涼介!!!!り、リビングは今ちょっと汚いから客間のテレビにしない??」
滝城涼介は振り返って私を見た。
「…………やだ。」
な、何ですと!?!?!?
「じ、じゃあ………」
私は、考えた。一生懸命考えた。
うち、テレビ2台しかない………
あぁーーーーーどうしよう!!!!!!!
「おい、リビングのテレビ、点いてる。おまえ、もしかして………」
あぁーーーーー!!!!!!!!殺られる!!!!
私は、覚悟した。