triangle〜御曹司と王子様〜





へ?



私は、固まってしまった。


「気になるんだね。」



「え、ち、ちがっ…」


「別に気になってるって言っても怒らないよ。俺の告りかたは、……あれはズルかったから。だけど……」


西門くんが私を抱きしめた。


「俺の目の前で……天坂さんがあいつに優しくしてるの見るのすごくイヤだ。」


優しくしてる?


私が?


優しくした覚えなんてないけど……


「私、優しくした覚え…ないよ?」


「自分では分からないんだよ……」


西門くんは強く抱きしめた。


「……それでもいいから……そばにいたい……」


え……


「天坂さんの心の中に滝城涼介がいても……それでも、俺は、諦められないから。」


西門くん……


私は、西門くんを抱きしめ返せなかった。


それがどうしてなのか……


なんとなく分かるような気がした。


でも、西門くんを悲しませるようなことはしたくない。