あと30分の年明けを待っていると、
何だか周りがザワザワし始めた。
「なんだろう?」
「何だろうね……」
私は、ざわついている方を覗き込んだ。
そこには、黒いスーツを着た集団がいた。
「うわっ‼︎すごい‼︎黒い集団だ‼︎」
「え?黒い集団?」
「うん‼︎あっち‼︎」
私は黒い集団を指差した。
すると、その時、
あれ…………滝城涼介…?
何でいるの?
あっ‼︎‼︎
私は、思わず西門くんが滝城涼介に気づかないように押さえた。
「どうしたの?」
「な、何でもないよ‼︎」
西門くんを押さえるために私は西門くんに抱きついているような格好になっている。
「ふーん……」
西門くんは、そう言うと私をふわりと抱きしめた。
に、西門くん‼︎‼︎
反則‼︎それ反則‼︎‼︎‼︎