____ピーンポーン____


突然インターフォンが鳴った。


だれ??
お母さんもお父さんもいないのに……仕事関係の人だったらどうしよう………


「はい……」


私は、渋々インターフォンに出た。


すると、そこには……


「滝城涼介だ。」


私は、それを見た瞬間未だに滝城涼介のニュースを報道するテレビを消した。


べ、別に入って来るわけじゃないのに何消してんのよ、私!!!!


「た、滝城涼介??誰ですか??」


「………あ”?」


「う、うちは、て、『テンサカ』ですけど??」


見え見えの嘘を付いてしまった…………


滝城涼介の反応は、


「あ、そうですか。失礼致しました。」


そう言って去って行った。


ふぅ。行った行った。


私は、ソファに戻ってまたテレビを点けた。


テレビでは、まだやつのニュースがながれている。


タイトルは、『滝城家党首が高校生に』から、『イケメン男子高校生が滝城家党首に』に変わっていた。


イケメン男子なのは、見かけだけよ。


そのとき、


___ピーンポーン___


「ま、また??」


私は、インターフォンに出た。


「は、はい……」


しかし、そこにいたのは滝城涼介ではなく、オールバックの配達員さんだった。


「天坂様のお宅でしょうか?」


「あ、はい。今開けますね。」


私は、家の門を開けるボタンを押した。


言っとくけど、うちも弱小会社だけど社長の娘なんだから。


そして、私は玄関に向かった。