消えた彼と最強姫

「…あ、救急車が来たみたいだ」


「え?」


耳を澄ましてみると、遠くの方で救急車のサイレントが聞こえた。


よかった…これで憐斗は助かる。


「じゃ、俺はこれで」


「ま、待って!」


その場を去ろうとする男の子に、私は叫んだ。


「まだ…答えを聞いてない」


小さな声で呟いた。


こんなに小さい声だったら聞こえないか。


「…これが全てもの罪滅ぼしだから」


「え?」


聞こえてた?


それに今の…どういう意味…?


「大丈夫ですか⁉︎」


「あ、はい!」


聞こうと思った瞬間、救急車が到着した。