消えた彼と最強姫

「病院に運びます!あなたも早く乗ってください!」


「はい!…あ」


男の子のいたところを見ると、もう誰もいなかった。


聞きたかったのにな…。


いつか会えたら…聞こう。


私は心で決め、救急車に乗り込んだ。


「父さんがした事は許されないこと。だからその息子である俺が…。だからせめての罪滅ぼし。ごめんね、愛琉…」


男の子の呟きは誰にも拾われないまま、風に流されてしまった。