夜道

まるで黒い絵の具で黒く塗り潰したような
星のない夜空

私一人だけが取り残されたように
黒くて暗い闇の世界
その中を歩く

歩く道は真っ暗で
振り返っても真っ暗。
見えずとも足場はあって道が見えるから歩ける

この闇は決して見えないものじゃない
どこに行っても足場はある
なくてもどこかに足場はある

だから夜道は嫌いじゃない
どこか歩けば道は見え
見えるから光はあるんだと思えた

夜道
上を見上げれば暗いけれど
下には道という光が目の前にある