急に目を見られて


急に少女漫画みたいなこと言われて

私はパニックだった



「え、いや、でも大丈夫です...」

掴まれた腕を見ながら

吐き捨てるように言った。


近藤くんは悲しそうな目をして笑って

「そっか、気をつけてな」

って言って簡単に手を離した。


ありがとう、

そう言って私は階段を降りた


振り返ると近藤くんはいなかった。

それがなぜか悲しかった。